黄金のコメディフェスティバル2015にて『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』をご覧頂いた各業界の皆様から、応援の推薦コメントを頂きました!(50音順・敬称略)
会議、タイムスリップ、国旗国歌、ホロコースト。テーマが何であれアガリスクの皆さんが触ると容易くコメディーになってしまう所を何度も目撃してきました!
今回の「七人の語らい/ワイフ・ゴーズ・オン」はコメディーの骨格に触るコメディー。そんなことをしてしまう皆さんの姿がまたコメディーなものだから一体何重のコメディーを見せられているのかと複雑で不思議な気分になりますが、観劇後には「あー面白かった」とシンプルに言えてしまうのがまた不思議です。
そんなどこからでも笑いを生み出せる劇団が新作「笑の太字」を、しかも全4組というこの目で確認し切れるか不安になるほどの圧力でかましてくれるということですが、きっと観劇後には「何で4組しかやらないんだ」と言ってしまうのだろうなと安心しております。
家の裏でマンボウが死んでるP タカハシヨウ(作曲家・作詞家・脚本家)
とりあえず後先考えずに断言してしまうけど、「七人の語らい/ワイフ・ゴーズ・オン」の初演は事件だった。と僕は思っている。
超簡単にあらすじを説明すると、コメディを愛しすぎた七人が寄ってたかってコメディをボコボコにする話。舞台上から笑いの要素を引き算すればするほど客席の笑いは足し算、いや掛け算の要領で大きくなっていく。
しかも、このコメディ説教強盗みたいな作品でアガリスクは昨年「黄金のコメディフェスティバル」グランプリを獲ってしまった。
コメディからコメディを引くとコメディしか残らない。
アガリスクエンターテイメントが証明したのはそんな方程式である。
Nichecraft代表 辻本直樹(小道具作家)
アガリスクエンターテイメントの『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』を、昨年見たんだけども、これがまー、とてつもない芝居だったんである。めちゃめちゃ面白かったんである。脚本演出俳優スタッフワーク、ストーリーテリング、哲学、実験、グルーブ、そしてもちろん笑いと感動、全部入って45分。その密度たるや、ここまで執拗に作り込めるのか、ここまで熱量が投入きるのか、重金属の溶けたヤツみたいな芝居だった。僕は感動しつつ、くやしくも思った。自分も作り手だから。皆が賞賛する中、アガリスクのメンバーたちは、「これが我々のすべてではないです。ほかにもいろいろありますから」と不敵なことを言っていた。僕は、そんなアホな、これ一作あったらもう一生他の作品作らんでええやろ、とか思ったのだけども。もう一作『笑の太字』をセットにして公演をやるとは、よほどの自信なんだろう。凄い連中である。
西田シャトナー(作家・演出家)